『想像』に基づいて『創造』が行われる

こんにちは!

VMDコンサルタントの藤井雅範です。

 

先日、AAP(アシヤアートプロジェクト)のイヴェント『アートの味方は、あなたの味方』を観覧させていただきました。

『On the table/Ashiya』

圧巻だったのはその中で行われたパフォーマンス。

元、具体美術協会(GUTAI)員である今井祝雄さんと、アンサンブル・ゾネを主宰されるダンサーの岡登志子さんによるもの。

その状況を少しレポートしますね。

前には大きな長方形テーブル、奥には大きなスクリーンが設営された舞台。

そこにシンプルな真っ赤なドレスだけを身にまとった岡さんが登場。

ゆったりと、しかし生命力を感じさせるダンスが始まる。

やがてそのダンスは、大きなテーブルに横たわりながらも継続される。

我々観衆はその様子を目の前のテーブル上と、それを天井から俯瞰したカメラによって映し出されたスクリーンの映像の両方で見守る。

 

やがて動きが止まったダンサーごとテーブルを覆うように薄くて白い生地が被せられる。

次にガンタッカー(大型のホッチキス)を手にした今井さんが登場。

テーブルを周回しながら天板の小口(側面)に、ガンタッカーで生地を留めていく。

無表情に、そして機械的に。

何度も何度も周回するうちにしっかりと、そしてピッタリとダンサーの体は生地に密着し、生地のシワが伸びるとともにダンサーのフォルムが浮かび上がる。

しっかりと、そしてピッタリと。

それはもう赤いドレスを着たダンサーではなく、なにかの幼虫のようだ。

しばしの静寂・・・

 

不意に白い生地に包まれた生命体が蠢き出す。

その蠢きは大きくなり、白い生地が裂け始める。

少しづつ中の生命体が姿を現す。

それはまるで、真っ白な繭を破って羽化する赤い昆虫のように見えた。

一部動画で御覧ください。

このあともパフォーマンスは続きます。

が、僕のレポートは一旦ここまで。

また再演される可能性もあるので、その時のお楽しみに・・・

 

白い生地という物質に生命を与える美術家とダンサー。

人間の想像(イマジネイション)が物質に生命を与えアートを創造(クリエイション)する。

まさにGUTAIのスピリッツを感じたパフォーマンスでした。

お店づくりの際のイメージ

イメージって大切です。

お店のディスプレイも売上だけをイメージして行うと、如実に味気ないものになります。

いくら売れ筋を見せていてもその素っ気なさは伝わるものです。

売上よりもお客さんの笑顔をイメージして行うと、その表現に味わいが出る。

喜んでもらおうとディスプレイに工夫を凝らすから。

それがお客さんの心に伝わり、楽しいお買い物という行動・体験を提供するのです。

 

GUTAIのスピリッツ、興味を持たれた方は今後のAAPの活動に注目されると良いかもしれませんよ。

AAPのページです⬇

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